朝の支度をしていると、「連絡帳がない」「今日は習い事なのに着替えを入れていない」と、家を出る直前に慌てることはありませんか。
学校の教科書やプリント、文房具、習い事のウェアや道具など、子どもの持ち物は思っている以上にたくさんあります。学用品と習い事用品を同じ棚やボックスにまとめていると、必要な物が見つけにくくなり、忘れ物にもつながりやすくなります。
とはいえ、収納用品をたくさん買ったり、子ども部屋を大きく模様替えしたりする必要はありません。
大切なのは、学校で使う物と習い事で使う物を、子どもにも分かりやすい形で分けることです。持ち物の目的ごとに置き場所を決めるだけでも、前日の準備や朝の確認がぐっとラクになります。
この記事では、学用品と習い事用品を分ける5つのステップと、家の広さや子どもの年齢に合わせた収納の工夫をご紹介します。
学用品と習い事用品が混ざると忘れ物が増えやすい理由

子どもの持ち物が多くなると、つい空いている棚やボックスにまとめて入れたくなりますよね。
けれど、学校で使う物と習い事で使う物では、必要になる曜日や準備する時間が違います。すべてを同じ場所に入れてしまうと、どこに何があるのか分かりにくくなり、子どもが自分で準備するのも難しくなってしまいます。
学校と習い事の持ち物を同じ場所に置くと起こりやすいこと
学用品と習い事用品が混ざっていると、必要な物を探すたびに収納の中をひっくり返すことになります。
たとえば、ランドセルの横に習い事のバッグを置き、その周りに教科書、体操着、スイミング用品などをまとめていると、どのバッグに何を入れるのか分かりにくくなります。
特に朝は時間に余裕がないため、探し物がひとつあるだけでも支度の流れが止まりがちです。
- 学校へ持っていく物が習い事のバッグに入っている
- 習い事の着替えが洗濯後の服に混ざっている
- 共用している文房具が元の場所に戻っていない
- 曜日によって必要な物が違い、準備を忘れてしまう
このような小さな混乱が重なると、親が毎朝確認しなければならなくなり、家族みんなの負担が増えてしまいます。
子どもが自分で準備できる収納の基本
子どもが自分で準備しやすい収納にするには、見た瞬間に「これは学校用」「これは習い事用」と分かることが大切です。
細かく分けすぎる必要はありません。まずは、学校で使う物と習い事で使う物の置き場所を分けるところから始めましょう。
たとえば、学校用品はランドセルの近く、習い事用品は専用バッグの近くにまとめます。使うバッグと中に入れる物を近くに置いておけば、子どもが自分で準備しやすくなります。
「バッグの中身を準備する場所」を作ると考えると、収納場所を決めやすくなります。
収納場所を決める前に朝と帰宅後の動線を確認する
収納を整える前に、子どもが帰宅してから翌朝出かけるまでの動きを確認してみましょう。
帰宅後、玄関やリビングにランドセルを置き、宿題をしてから翌日の準備をする家庭もあれば、子ども部屋へ直接持っていく家庭もあります。
いつもリビングで準備しているのに、学用品を子ども部屋の奥に収納すると、出し入れが面倒になります。反対に、習い事へ出かけるときに玄関でバッグを持つのであれば、玄関に近い場所のほうが使いやすいでしょう。
見た目のきれいさだけで決めるのではなく、実際に準備する場所と持ち物を使う流れに合わせることが、忘れ物を減らすポイントです。
学用品と習い事用品を分ける5ステップ

ここからは、学用品と習い事用品を無理なく分ける方法を5つのステップでご紹介します。
一度に完璧な収納を作ろうとすると大変なので、まずは今ある棚やボックス、バッグを使って試してみましょう。
ステップ1:家にある持ち物をすべて確認する
最初に、学校や習い事で使っている物を確認します。
収納場所から全部出す必要はありません。ランドセルの周り、学習机、クローゼット、習い事バッグなど、子どもの持ち物が置かれている場所を順番に見ていきましょう。
確認したい物には、次のようなものがあります。
- 教科書、ノート、連絡帳、プリント
- 筆箱、定規、色鉛筆などの文房具
- 体操着、上履き、給食袋
- 習い事用のウェア、シューズ、タオル
- 楽器、楽譜、スポーツ用品
- 習い事の月謝袋や連絡ファイル
使っていないプリントやサイズが合わなくなったウェアなどがあれば、この段階で取り除きます。物の量が減ると、その後の収納場所も決めやすくなります。
ステップ2:学校用・習い事用・共用の3つに分ける
持ち物を確認したら、次の3つに分けます。
- 学校用:教科書、連絡帳、学校で使う文房具など
- 習い事用:専用ウェア、シューズ、楽譜、道具など
- 共用:ハンカチ、ティッシュ、水筒、タオルなど
学校用と習い事用だけでなく、どちらにも使う物を分けておくことがポイントです。
共用する物がひとつしかないと、前日に別のバッグへ入れたまま忘れてしまうことがあります。毎日のように使う物で、無理のない価格の物であれば、学校用と習い事用にひとつずつ用意する方法もあります。
ただし、収納を整えるために物を増やしすぎる必要はありません。まずは何を共用しているのかを把握するだけでも、忘れ物対策になります。
ステップ3:使う場所と頻度に合わせて置き場所を決める
次に、それぞれの持ち物をどこに置くか決めます。
毎日使うランドセルや教科書は、子どもが帰宅後に戻しやすい場所が向いています。週に一度だけ使う習い事用品は、専用バッグと一緒にまとめておくと準備がスムーズです。
置き場所を決めるときは、次の3つを確認してみましょう。
- 子どもが無理なく手を伸ばせる高さか
- バッグを置いたまま中身を確認できるか
- ほかの家族の持ち物と混ざらないか
よく使う物ほど、扉やふたを何度も開けなくても取れる場所がおすすめです。反対に、学期の終わりまで使わない教材などは、棚の上段や奥側に移してもよいでしょう。
ステップ4:バッグやボックスを使って混ざらない仕組みを作る
置き場所を決めたら、バッグやボックスを使って物理的に分けます。
学校用品はランドセルの近くに、習い事用品は専用バッグの近くにまとめましょう。収納用品を新しく買わなくても、家にあるかごや紙袋、空いている引き出しを使って始められます。
兄弟姉妹の持ち物が混ざりやすい場合は、子どもごとに置き場所を分けます。文字がまだ読みづらい低学年の子には、色やイラストを使った目印も分かりやすいでしょう。
ラベルを付ける場合は、「学校」「習い事」のような大きな分類だけでも十分です。「火曜日の英語」「木曜日の体操」など、曜日や習い事の名前を入れる方法もあります。
ただし、細かく分類しすぎると戻す場所が分からなくなることがあります。子どもが迷わず戻せる分け方を優先しましょう。
ステップ5:前日の準備と朝の確認を習慣にする
収納を分けただけでは、忘れ物を完全に防ぐことは難しいものです。置き場所を作った後は、前日の準備と朝の確認を簡単な習慣にしていきましょう。
前日の夜に、ランドセルや習い事バッグの中身を準備します。朝は中身を一から入れるのではなく、準備したバッグを持って出るだけの状態にしておくのが理想です。
低学年のうちは、親子で一緒に確認してもかまいません。ただし、毎回親が全部準備するのではなく、子どもが入れた物を最後に一緒に確認する形にすると、自分で準備する習慣が身につきやすくなります。
チェック表を使う場合は、項目を増やしすぎないようにしましょう。
- ランドセルの中身
- 連絡帳と提出物
- 給食袋や体操着
- 習い事バッグ
- 水筒やハンカチ
毎日確認する物と、曜日によって必要になる物を分けて書くと、子どもにも分かりやすくなります。
家の広さや子どもの年齢に合わせた収納の工夫

使いやすい収納は、家庭によって異なります。広い収納スペースがなくても、持ち物の目的と動線を分ければ、学用品と習い事用品を整理できます。
リビングには毎日使う学用品をまとめる
リビングで宿題や翌日の準備をする家庭では、毎日使う学用品をリビングにまとめると便利です。
ランドセル置き場の近くに、教科書やノートを入れる棚、プリントを置くトレーなどを用意します。
ただし、リビングにすべての学用品を置くと、物が増えて散らかって見えることがあります。リビングに置くのは、毎日または週に何度も使う物を中心にしましょう。
使う頻度の低い教材や作品は、子ども部屋やクローゼットなど、別の保管場所に分けるとすっきりします。
クローゼットには習い事の服や道具をセットで置く
スポーツやダンスなど、着替えが必要な習い事では、ウェア、靴下、タオルなどをセットで置いておくと準備しやすくなります。
クローゼットの一角に習い事専用のボックスを作り、必要な物をまとめておきましょう。専用バッグも同じ場所に置けば、ボックスからバッグへ移すだけで準備できます。
洗濯したウェアを普段着と一緒に収納すると、次の習い事の日に見つからないことがあります。乾いた後に戻す専用の場所を決めておくことが大切です。
シューズや外で使う道具は、衣類と同じボックスに入れず、下段や玄関近くに分けると衛生面でも安心です。
狭い家ではワゴンやフックを使って置き場所を分ける
収納棚を増やすスペースがない場合は、ワゴンや壁面のフックを活用できます。
たとえば、ワゴンの上段を学校用品、中段を共用品、下段を習い事用品にする方法があります。ただし、ひとつのワゴンに入れる場合も、段やボックスを分けて、混ざらないようにしましょう。
習い事バッグは、床に置くよりもフックに掛けると置き場所が分かりやすくなります。子どもの手が届く高さに設置し、重いバッグは無理に掛けず、低い棚やかごに置きましょう。
家具を増やす前に、今使っていない棚の一段や、クローゼットの下の空間を活用できないか確認するのがおすすめです。
低学年は見やすさ、高学年以降は自分で管理しやすい配置にする
小学校低学年のうちは、持ち物が見えて、簡単に出し入れできる収納が向いています。
深い引き出しの奥に入れるより、浅いかごやオープン棚など、何が入っているか確認しやすい収納のほうが使いやすいでしょう。
高学年以降になると、教科書や教材が増え、習い事の時間割も複雑になってきます。子ども自身が置き場所を決め、必要に応じて見直せるようにしていくことが大切です。
親が使いやすいと思う収納と、子どもが戻しやすい収納が同じとは限りません。「どこなら戻しやすい?」「準備するときに困ることはある?」と聞きながら、一緒に配置を考えてみましょう。
週末や学期の変わり目に持ち物と収納を見直す
子どもの持ち物は、学年や季節によって変わります。一度決めた収納を、ずっと同じ形で使い続ける必要はありません。
週末には、ランドセルや習い事バッグの中に不要なプリントやごみが残っていないか確認します。
学期の変わり目には、使わなくなった教科書、サイズアウトしたウェア、短くなった鉛筆などを見直しましょう。
新しい習い事を始めたときや時間割が変わったときも、収納を見直すタイミングです。
定期的な確認は、きれいな状態を保つことだけが目的ではありません。今の子どもに合った準備方法になっているかを確認し、無理なく続けられる形に整えることが大切です。
まとめ:学用品と習い事用品は使う目的ごとに分けると準備しやすくなる
朝の忘れ物を減らすためには、子どもに何度も注意するよりも、持ち物を準備しやすい環境を作ることが大切です。
学校で使う物と習い事で使う物が同じ場所に混ざっていると、必要な物を見つけにくくなります。まずは家にある持ち物を確認し、学校用・習い事用・共用の3つに分けてみましょう。
そのうえで、ランドセルや専用バッグの近くに置き場所を作ると、子どもが自分で準備しやすくなります。
収納ボックスやワゴンを新しく買わなくても、今ある棚やかごを使って始められます。大切なのは、見た目を完璧に整えることではなく、子どもが迷わず出して、使った後に戻せる仕組みを作ることです。
前日の準備と朝の簡単な確認を組み合わせながら、家族に合った方法を少しずつ整えていきましょう。

