玄関は、家の中でも物が集まりやすい場所です。
帰ってきたときに靴を脱ぎっぱなしにしたり、濡れた傘をそのまま置いたり、子どもの外遊びグッズやバッグが玄関に残っていたりすると、あっという間にごちゃごちゃして見えます。
玄関が散らかっていると、外出前に靴を探す手間が増えたり、来客時にあわてて片付けたりすることもありますよね。
でも、玄関の片付けは、家全体を大きく変えなくても始められます。大切なのは、靴・傘・外出用品の置き場所をわかりやすくすることです。
この記事では、玄関が散らかる原因と、靴や傘をすぐ片付けやすくする方法を、初心者の方にもわかりやすく紹介します。
玄関が散らかる原因を整理する

玄関を片付ける前に、まず「なぜ散らかるのか」を整理しておきましょう。
原因がわからないまま収納グッズを増やすと、かえって物が増えてしまうことがあります。最初に散らかる理由を知っておくと、自分の家に合った片付け方を選びやすくなります。
靴・傘・外出用品が玄関に集まりやすい理由
玄関は、家の中と外をつなぐ場所です。そのため、靴だけでなく、傘、帽子、バッグ、鍵、マスク、子どもの外遊び道具など、外出に使う物が自然と集まりやすくなります。
特に帰宅後は、買い物袋を持っていたり、子どもの対応をしていたりして、すぐに片付ける余裕がないこともあります。
その結果、「とりあえずここに置く」が増えて、玄関の床や棚の上がいっぱいになってしまいます。
玄関が散らかるのは、片付けが苦手だからとは限りません。玄関に物が集まりやすい仕組みになっていることが、原因のひとつです。
家族それぞれの物が混ざって定位置がなくなる
家族で暮らしていると、玄関に置く物の種類も量も増えます。
大人の靴、子どもの靴、通勤バッグ、通学用品、ベビーカー、外遊びのおもちゃ、雨具などが同じ場所に集まると、誰の物か分かりにくくなります。
また、家族それぞれが好きな場所に靴や傘を置いていると、玄関全体が乱れて見えやすくなります。
この場合は、「きれいに並べる」よりも先に、家族ごとの置き場所を決めることが大切です。
たとえば、子どもの靴は下段、大人の靴は上段、傘は玄関ドア横など、ざっくり分けるだけでも戻しやすくなります。
収納スペースより出しっぱなしの物が増えている
玄関収納があるのに片付かない場合は、収納スペースよりも出している物の量が多くなっている可能性があります。
よく履く靴、たまに履く靴、季節外の靴がすべて玄関に出ていると、床がすぐにいっぱいになります。
傘も同じです。家族の人数分以上の傘や、壊れかけた傘、使っていないビニール傘が残っていると、傘立てがすぐにあふれてしまいます。
玄関をすっきり見せるためには、収納を増やす前に、今の玄関に置く物をしぼることが効果的です。
毎日使う物だけを玄関に残し、それ以外は別の場所に移すだけでも、見た目がかなり変わります。
雨の日や忙しい朝に玄関が乱れやすくなる
玄関は、雨の日や忙しい朝に特に散らかりやすくなります。
雨の日は、濡れた傘やレインコート、泥がついた靴などが増えます。乾かす場所が決まっていないと、玄関の隅にそのまま置かれやすくなります。
忙しい朝は、靴を選んだり、傘を探したり、忘れ物を取りに戻ったりして、玄関が乱れやすい時間です。
このような場面では、きれいに収納することよりも、すぐ置ける一時置き場を作ることが役立ちます。
濡れた傘を置く場所、乾いた傘を戻す場所、よく使う靴を置く場所を分けておくと、忙しい日でも片付けやすくなります。
靴と傘をすぐ片付ける基本手順

玄関を片付けるときは、最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。
まずは、床に出ている物を減らすことから始めましょう。床が見えるだけで、玄関の印象はぐっとすっきりします。
まず玄関の床に出ている物を種類ごとに分ける
最初に、玄関の床や棚の上に出ている物を種類ごとに分けます。
たとえば、次のように分けると整理しやすくなります。
- 毎日履く靴
- たまに履く靴
- 季節外の靴
- 傘・レインコート
- バッグ・帽子・マスクなどの外出用品
- 玄関に置かなくてもよい物
このとき、細かく分類しすぎる必要はありません。まずは「靴」「傘」「外出用品」「玄関以外に移す物」くらいの分け方で十分です。
片付けが苦手な方ほど、最初から細かく分けようとして疲れてしまうことがあります。ざっくり分けることを意識すると、途中で手が止まりにくくなります。
毎日使う靴だけを玄関に残す
玄関をすっきりさせるには、毎日使う靴だけを出しておくのが基本です。
家族全員の靴をすべて出しておくと、どうしても玄関が狭く見えてしまいます。
目安としては、ひとり1足から2足までにすると、床が見えやすくなります。普段よく履く靴だけを残し、冠婚葬祭用の靴や季節外の靴は、シューズボックスや別の収納場所へ移しましょう。
子どもの靴は、成長とともにサイズアウトした物が残りやすいです。履いていない靴がないか、定期的に見直すと玄関が片付きやすくなります。
靴を減らすときは、いきなり処分しなくてもかまいません。迷う靴は一度箱や袋にまとめ、玄関から離すだけでも効果があります。
傘は濡れている物と乾いている物を分ける
傘は、濡れているときと乾いているときで置き方を分けると、玄関が使いやすくなります。
濡れた傘をそのまま傘立てに入れると、周りが濡れたり、他の傘まで湿ったりすることがあります。
雨の日は、玄関のたたきやドア付近に一時的に置ける場所を作っておくと安心です。水切りトレーや吸水マットを使うと、床の濡れを防ぎやすくなります。
傘が乾いたら、傘立てやフックに戻します。この流れを決めておくと、雨の日の玄関も乱れにくくなります。
ビニール傘が増えやすい家庭では、「家族の人数分だけ残す」など、数の目安を決めておくと管理しやすくなります。
バッグ・帽子・マスクなど外出用品の置き場を決める
玄関には、靴や傘以外にも外出用品が集まりやすいです。
鍵、マスク、帽子、エコバッグ、ハンカチ、子どもの外遊びグッズなどは、置き場所が決まっていないと棚の上にたまりがちです。
こうした小物は、ひとつのカゴやトレーにまとめると見た目が整いやすくなります。
たとえば、鍵は小さなトレー、マスクはケース、帽子はフック、エコバッグは玄関横のカゴなど、使う場所の近くに置くと戻しやすくなります。
大切なのは、おしゃれに見せることよりも、家族が迷わず戻せることです。
収納場所がわかりやすいと、毎日の片付けが自然に続きやすくなります。
狭い玄関でも片付けやすくなる収納の工夫

玄関が狭いと、「収納を増やす場所がない」と感じることもあります。
でも、床に物を増やさず、壁面や扉裏、すき間を使えば、狭い玄関でも片付けやすくなります。
靴はよく履く物と季節物に分けて収納する
靴の収納で大切なのは、よく履く靴と季節物を分けることです。
毎日履く靴は、出し入れしやすい位置に置きます。シューズボックスの中なら、腰より下の取りやすい段がおすすめです。
反対に、季節外のブーツやサンダル、冠婚葬祭用の靴は、上段や別の収納場所に移します。
よく履く靴とたまに履く靴が混ざっていると、靴を探すたびに玄関が乱れやすくなります。
「今の季節によく使う靴だけを取りやすい場所に置く」と決めるだけでも、玄関は片付きやすくなります。
傘立て・フック・マグネット収納を使い分ける
傘の収納は、玄関の広さや家族の人数に合わせて選ぶと使いやすくなります。
床に少し余裕がある場合は、スリムな傘立てが使いやすいです。家族の傘をまとめて入れられるので、見た目も整いやすくなります。
床を広く使いたい場合は、玄関ドアに付けられるマグネットタイプの傘ホルダーや、壁面フックも便利です。
ただし、収納グッズを増やしすぎると、かえって玄関がごちゃごちゃして見えることがあります。
まずは傘の本数を見直し、そのうえで必要な収納を選ぶと失敗しにくくなります。
子どもの靴や小物は低い位置に置く
子どもがいる家庭では、子どもが自分で片付けられる高さに収納を作ることが大切です。
高い場所や奥まった場所に靴を置くと、子どもは戻しにくくなります。そのため、玄関の低い位置に子ども専用のスペースを作ると、片付けの習慣がつきやすくなります。
子どもの靴は、低い棚やカゴに入れるだけでも十分です。まだ文字が読めない年齢なら、写真やイラストのラベルを貼るとわかりやすくなります。
外遊び用の帽子や小さなバッグも、子どもの手が届く場所にまとめておくと、出かける準備がスムーズになります。
「きれいに並べる」よりも、「自分で戻せる」ことを優先すると、家族みんなで続けやすくなります。
壁面・扉裏・すき間を使って玄関の床を広く見せる
狭い玄関では、床に物を置きすぎないことが大切です。
床に靴や傘、バッグが並んでいると、それだけで玄関が狭く見えます。反対に、床の見える面積が増えると、同じ広さでもすっきりした印象になります。
壁面にはフックを付けて帽子やエコバッグを掛ける、扉裏には小物収納を取り付ける、すき間にはスリムなラックを置くなど、縦の空間を使うと床が広く見えます。
ただし、壁面収納も掛けすぎると生活感が出やすくなります。よく使う物だけにしぼると、見た目も使いやすさも整います。
玄関収納は、たくさん入れることだけが目的ではありません。出し入れしやすく、床をふさがないことを意識すると、狭い玄関でも快適に使えます。
まとめ
玄関が散らかる原因は、靴や傘の数が多いことだけではありません。
靴・傘・外出用品が集まりやすい場所なのに、置き場所が決まっていないことや、家族それぞれの物が混ざっていることも大きな原因です。
まずは、玄関の床に出ている物を種類ごとに分け、毎日使う靴だけを残してみましょう。傘は濡れている物と乾いている物を分け、雨の日用の一時置き場を作ると片付けやすくなります。
狭い玄関でも、壁面・扉裏・すき間を使えば、床を広く見せることができます。子どもの靴や小物は低い位置に置くと、家族みんなが戻しやすくなります。
玄関の片付けは、特別な収納テクニックがなくても始められます。
まずは今日、玄関に出ている靴を見直し、よく履く靴だけを残すところから始めてみてください。小さな見直しでも、玄関の印象はやさしく整っていきます。

